学究:高嶋米峰(46)関連史料[45]

前回同様、朝日新聞掲載分から確認していきたいと思います。

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61.1925年(大正14年) 10月 28日 「木堂會大會」

全文引用↓

「前逓相犬養毅氏を中心として組織された青年木堂會の全國大會を十一月一日午前十時から芝公園の協調會館で開き午後一時から木堂翁を始め鈴木梅四郎高島米峰氏等の講演あり右終つて後神田錦町松本亭で同志大懇親會を開く由」

加藤高明内閣において、1924年6月11日から1925年5月30日まで逓信大臣を務めていた犬養毅を囲んで、11月1日・芝公園協調会館で開催予定の「青年木堂會」全国大会について伝えた記事。「全国大会」と銘打っている点からは、「青年木堂會」に一定の人数の構成員がいることを読み取れる。ちなみに「木堂」とは犬養毅の雅号である。

 本会では、犬養毅、鈴木梅四郎、高嶋米峰の講演を予定し、講演終了後は神田錦町の松本亭で懇親会が開かれる。

 鈴木梅四郎は、明治から大正期に活躍した政治家、実業家。時事新報での記者活動を経て、横浜貿易新報社長、王子製紙専務などを務める。また、社団法人実費診療所を創立したことでも知られる。犬養毅との関連でいえば、犬養の国民党に属して党幹事長を務めた経歴がある。

 

犬養毅関連書籍:犬養毅の世界―「官」のアジア共同論者

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 木梅四郎関連書籍:福沢先生の手紙 修養実訓 (国立図書館コレクション)