学究:高嶋米峰(19)関連史料[18]

前回同様、朝日新聞掲載分から確認していきたいと思います。

____________________________

29.1919年(大正8年) 7月 20日 「本日の集會」

一部引用↓

「▲明治會館講談×會後六時高島米峰、細川風谷、大谷内越山村山島逕、野口復堂、天野雉彦 ▲佛教俱樂部(九段)午前九時加藤智學」

⇒「細川風谷」は、若き頃、杉浦重剛尾崎紅葉のもとで学んだ、日本郵船の社員で、退社後は講談師として活躍した人物である。

「野口復堂」については、@naagita先生の野口復堂|nāgita|noteが参考になりますので、そちらをご覧ください。

「天野雉彦」は、巌谷小波らとともに活躍した明治から昭和期を代表する童話作家。講釈師の名跡・初代伊藤痴遊(井上仁太郎)の影響を受けて、講談と童話の折衷的方法である「趣味講演」を発案。「学究:高嶋米峰 関連史料」でお馴染みの「加藤咄堂」からの影響もあり、各地への巡回を行った。

 

杉浦重剛関連書籍:昭和天皇の学ばれた「倫理」―倫理御進講草案抄

 尾崎紅葉関連書籍:金色夜叉 (新潮文庫)

          和装のヴィクトリア文学―尾崎紅葉の『不言不語』とその原作 (東海大学文学部叢書)

 巌谷小波関連書籍:日本昔噺 (東洋文庫)

          巌谷小波日記〈自明治二十年至明治二十七年〉翻刻と研究 (白百合児童文化研究センター叢書)

 伊藤痴遊関連書籍:隠れたる事実 明治裏面史 (講談社文芸文庫)