学究:高嶋米峰(1)新仏教運動の指導者~徳富蘇峰より忘れられた思想家(?)~

みなさん、こんにちは、本ノ猪です。

 

学究ブログ(思想好きのぬたば)では、これまで徳富蘇峰に関する新聞記事を取り上げてきた。ただ新聞記事を追っているだけだが、蘇峰の人生の歩みを少しずつ確認することができ、幅のある人脈も見て取れる。

その人脈には、キリスト教関係者が多く含まれている。それが思想家・蘇峰の特殊性の一つになっていることは間違いない。

蘇峰はキリスト教徒の立場から『将来之日本』『新日本之青年』により、当時の青年の先導者となった。ならば「仏教者」の立場から、積極的に青年論を唱えた人物はいたのだろうか。私が日本の近代思想史、特にその中の宗教史を学んできた中で、それは大きな疑問点であった。私は今回、その仮代表として「高嶋米峰」を取り上げて、彼に関する史料を見ていきたいと思う。

 

私が思うに、高嶋米峰は

徳富蘇峰より忘れられた思想家(?)」

である(文中の(?)は逃げ・保険です)。

彼の経歴は、

高嶋米峰 - Wikipedia

を通して大体確認できるが、決して十分な内容になっているとは思えない。

東洋大学の学生には有名なのだろうか…気になるところ。)

また、Amazonで「高嶋米峰」または「新仏教運動」と検索を入れると、ほとんどが2000年以前の書籍で、研究書が出版されていない現状がある。

私は学究ブログを通して、高嶋米峰という人物が何をして、何を考えてきたのかを、細かな史料と睨めっこしながら、分析していきたいと思います。